「いいかしら?顔が見えないってことはその人を知るには会話をするしかない訳なの、もし初めて会う人から『お前今何れべ?』なんて言われても自分に対して言われてるのかすら分からないでしょう?」
「ですね!でもボクお姉ちゃんにいつもあなたって呼ばれててチョーk」
「あ・な・たの名前なんて聞いてないから後にしてくれる?」
「ぅぅ…(名前あるのにぃ)」
「今の例えは極端だったけれど、ギルドに入ったり、友だちになったりした場合にいきなり敬称を付けなかったり、ですます調で話しをしなかったりする人は第一印象から嫌な人になってしまうわね」
「でもでも!無言の人よりかは話しやすいと思いますよ!」
「
基本編で少し説明したけれど、親密になってからなら別にかまわないわ」
「難しいですー」
「大丈夫よ、無理矢理だろうと敬語を使おうと思っていれば相手には伝わるわ」
「見てくれる人は見てくれるって事ですね!」
「その通りよ、そしてそういう人は敬語じゃなくていいですよ?と声を掛けてくれるから、そこからはタメ語でもあだ名でも好きな様に会話すればいいと思うわね」
「なるほどぉ〜」
「些細な事かも知れないけれどネットでは重要な事なのよ」
「分かりましたっ!ありがとです〜!」
「それも重要ね!」
「え?」
「お礼よ」
「お礼ですか?」
「ありがとう、ごめんなさい、挨拶も重要だけどお礼はもっと重要ね」
「ボクは条件反射で言っちゃってるだけですよ?」
「条件反射でもなんでもいいのよ、質問したら、手伝って貰ったら、必ずお礼をしなさい?例え質問が相手にも分からなくても、お手伝いしてもらえなくても、よ!」
「相手が答えたりお手伝いしてくれなくてもなんですか?」
「そうよ?いくら相手が暇だろうと自分の時間を削って答えてくれてるの、それに対してお礼を言わないなんて失礼だわ」
「言われてみれば確かにそうですね!」
「敬語もそうなのだけど、ネットをしてる人は大人から子供まですごく年齢層が幅広いのね?」
「はい!」
「誰が年上で誰が年下かも分からないじゃない」
「それは聞けばいいんじゃないですか?」
「そもそも聞く必要もないのよ、誰にでも敬語で話し、誰にでもお礼を言う、そして挨拶、この3点を気をつけるだけで顔の見えない相手からは素敵な人に見えるものなの」
「分かりました!素敵な人目指すです!」
「た・だ・し!お礼を省略するのは良くないわね!ありがとうごめんなさいを"あり""39""thx""ごめ""gm"って言うのはお礼とは呼ばないわ」
「です、ますもついてないですね!」
「そうね、例外として狩り中など手を離せない場合には"仕方なく"使う場合もあるわね」
「そういえばこないだレベル上げしてたら『こんにちはw頑張ってw』って言われて良い人だと思いました!」
「う、う〜ん…、確かに良い人ね」
「?」
「良い人なのだけど、"w"を毎回語尾に付けるのは少し頂けないわね」
「ボクも気になってたんですけどそれってどういう意味なんですヵー?」
「"w"は"笑"と同じ意味なの、使い方が合っていれば何も問題ないのだけれど」
「そんな意味が!?ボクも使ってみたいです!」
「使う際には気をつけない?wを句読点(くとうてん)見たいに使うのはオススメしないわ」
「どういう事ですヵ?」
「そうねぇ〜…、"あはははは=www""それって凄い(笑)=それって凄いw"って使う分にはまだ問題ないけれど」
「ふむふむ」
「"あwそうなの?w凄いねw"って使い方をすると"あ(笑)そうなの?笑)凄いね(笑)"って意味になってしまうの」
「なんか変な感じですぅ…」
「これを挨拶やお礼に使うと笑って誤魔化したり、貶されたりしてる風に見られてしまうから注意が必要ね」
「なるほどです!お姉ちゃんは全然使わないですよね?」
「使わない用にしているし、"!"で代用出来る場合はこっちを使う事が多いからじゃないかしらね」
「それでも使う時もあるんですぅ?」
「私がw使う訳wないじゃないのwwww使い方間違えたらw馬鹿に見えるじゃないwwそんな失態しないわよwwwww」
「(…え?)そ、そうですよね!使い方には気をつけます!」
「もういいのかしら?w必要ならwwもっと説明してもwwwいいけれどwwww」
「(う…うざいです…うざすぎます……ボクもなるべく使わないようにしよう…)」
「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」