「じゃあ、さっきの天然革ブラウスを制限レベル1までレベルダウンエンチャントしてみるわね」
カンカンカン カンカンカン カンカンカン ・・・ カンカンカン カンカンカン
「あ、あの代わりましょうか?」
「う、うるさいわねっ!私に出来ないものがあなたなんかに出来るわけがないでしょ!出来なくて「ごめんなさいお姉様」って泣き出すに決まってるわ!さぁ、ほら!やってみなさい!そして泣き喚くがいいわ!」
「怖いよぉ・・・セルキー姉・・・お姉ちゃん・・・」
カンカンカン カンカンカン
「あ、出来ました!」
「ほーら、だから難しいって・・・・ええええ!ああああなた、まさか自分のほうが優れてるなんて思ってないでしょうね!」
「(怖い上に面倒なお姉さんだよぉ・・・)そ、それより説明のほうを・・・!」
「ッ/// 私としたことがつい取り乱してしまったわごめんあそばせ」

「完成したものがこれよ。何か違いが分かるかしら?」
「あ!青字のところの制限レベルが1になってます!」
「そう、つまりはそういうことなのよ」
「手間を省かないでくださいッ!」
「だってもう分かるじゃない・・・」
「ボクが他の人に説明する時困るじゃないですヵ!」
「この青字の制限レベルは現在の制限レベルということなの、黒字の制限レベルはもともとの制限レベル、つまり、そのアイテムが装備できるかどうかは青字の制限レベルを見るとわかるってこと。まぁ、拾ったものや店で買うものはどちらも同じレベルだからあまり気にしなくていいけどね、こんなところかしら?」
「(この人今回喋り過ぎです・・・説明好きなのかな?ちょっとおせっかい焼きのいい人なのかも・・・?)」
「他に聞きたい事が無ければこれぐらいだわ」
「あ、あの、ありがとうございますっ!黒姉さん♪」
「黒姉さんって何よ・・・"さん"なんてつけなくてもよくてよ?///」
「そうですヵぁ?それじゃ改めてありがとですっ!黒姉♪」
「さ、さぁ、そんな事より早くその天然革ブラウスを装備するのよ!」
「は、はいぃっ!」
「(もうあいつにバカなんて言わせないんだからッ)」
「あ・・・これ女の子用の装備です」
「・・・」
「・・・」
「大丈夫だわ!あなた可愛いもの!!」
「な、なな、何言ってるんですか!無理なものは無理ですっ!」
「うるさいわね!男の娘というジャンルを知らないの!?早く着なさい!!」
「ヒィー、やっぱりこのお姉ちゃん怖いよぉーー!!」
「こらっ!何してるのおばかッ!」